SHIBUYA FUTURE

100年に1度と言われている〖東京・渋谷駅周辺の再開発〗により渋谷の街は大きく変貌と遂げようとしています。

オフィスが渋谷区に在る弊社は、ダイレクトに影響を受けています・・・
2010年頃から始まった工事の影響で渋谷駅構内の乗り換えは迂回を避けられず大変複雑です。
つい最近まで遠い先のように思っていた東京オリンピック・パラリンピックが
もう1年を切ったことを思えば、施行完了予定は2027年頃なので、この状況も長いようで
あっという間かもしれません。

再開発の大きな目的は老朽化した駅施設や駅ビルに代わり、新たに耐震性の高いビルを建設。
大規模ビルには、帰宅困難者の一時滞在施設や防災備蓄倉庫を準備すること。
また、谷地形のため、浸水や冠水の被害を受けやすい駅の地下には、大規模な雨水貯留槽を整備。
(ご参考までにこの貯留槽は50mm/時間以上の雨が降った場合に、25mプールに換算して
8個分相当の雨水を溜めることができるとのこと!)
ゲリラ豪雨などの水害にも強い街を目指しています。

雲と建設中のビル群のコントラストが綺麗!

都市計画事業であるこの渋谷駅街区土地区画整理事業の地区面積は約5.5ha及び事業費予算は631億円と
言われています。
東京急行電鉄株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、東京地下鉄株式会社の3社が技術的事項を担当している
独立行政法人都市再生機構との共同施行によるものです。

再開発の目的の一つに渋谷駅周辺には原宿、表参道、青山、代官山、恵比寿など、個性豊かな街が点在し
「点(街)」から「面(エリア)」へと回遊性を高めるような開発を進め、各地域の魅力をつなげたいという
想いがあります。

渋谷の街が具体的にどう変貌を遂げるのか?

一つ目としてランドマークタワーが次から次へと誕生していきます。
複合商業ビルにはエリアごとの特性を活かしたホテル、住宅、ショップ、オフィス、広場、劇場などが入り、
渋谷はさらにパワーアップします。

まずは六本木通りと宮益坂の間、明治通り沿いに2012年に開業した複合商業ビル『渋谷ヒカリエ』を皮切りに、
2017年には明治通り沿い宮下公園向かいのキャットストリート交差点に『渋谷キャスト』が開業。
店舗の他、シェアオフィス、13~16階の高層階には賃貸住宅も入っています。

そして2018年に開業した『渋谷ブリッジ』は2008年6月の副都心線の開通に伴い代官山駅~渋谷駅間の
東横線が地下化されたため、同じく東横線線路跡地に設けられた『ログロード代官山』(全長220m)へ続いています。
渋谷と代官山をつなぐ散策路の構想のもとつくられました。
両方が開業した現在、『渋谷ブリッジ』と『ログロード代官山』間はJR山手線の線路で分断されているため、
歩道橋を渡らなければならず少し残念ではありますが、、、
しかしこちらは遊歩道としても整備されて、渋谷川上空に広場が設置され、美しく生まれ変わりました。
ご存じの方も多いかもしれませんが、
『ログロード代官山』には『SPRING VALLEY BREWERY TOKYO 』という、その場でつくられたクラフトビールが
楽しめるブルワリー併設のオールデイダイニングがあります。
オフィスのすぐ近くなので時々お邪魔しています!
休日には早くから外国人や家族連れ客で賑わっています。🍺好きには堪りません!!

話を戻しますと。。。
ランドマークタワーの建設ラッシュはまだまだ続いています。
同じく明治通り沿いである渋谷警察の向かいに設けられた『渋谷ストリーム』は『渋谷ブリッジ』と共に
2018年に順次開業してきました。
『渋谷ストリーム』は地上35階地下4階からなる低層階は商業施設、中層階にはエクセルホテル東急、
高層階である14~35階には米Googleの日本法人「グーグル合同会社」が一括して借り上げて、
現在の社員数1300人の
2倍以上収容できるオフィスとして六本木ヒルズ森タワーから年内の
新社屋移転に向けて内装工事がが行われています。

これは「シブヤ・ビットバレー」の再興をという想いもあるようです。
「シブヤ・ビットバレー」の名称は、米ITベンチャーの一大拠点「シリコンバレー」になぞらえ、
データの最小単位「bit」、「渋い(Bitter)」と「谷(Valley)」を掛け合わせた造語です。

1998年、Bunkamuraの裏手、松濤にオフィスを構えた当時のネットエイジ社長・西川潔氏を中心に、
情報共有や競争を通してITベンチャーの底上げを目指し「ビットバレー構想」を打ち出したことが始まりです。
この構想に呼応して、当時創業間もないサイバーエージェント・藤田晋社長やGMOインターネット
(当時インターキュー)の熊谷正寿社長ら多くの若手IT起業家が渋谷に集まり、一大ブームを起こしました。
その後、ITバブル崩壊や、2003年に六本木ヒルズが開業したことも影響し、もともとオフィスの床面積の
乏しかった渋谷から他のエリアへIT企業の移転が相次ぎ、わずか数年でビットバレー・ムーブメントは影を潜めました。

それから十数年の時を経て、90年代後半、スタートアップ企業であった4社共に上場し、
今日では日本を代表する大手IT企業へと成長。
『渋谷ヒカリエ』に本社を構えるディー・エヌ・エーに加え、今年2019年、サイバーエージェント、
ミクシィは東急電鉄が東横線渋谷駅跡に建設中の高層ビル『渋谷スクランブルスクエア』東棟、
GMOインターネットは東急不動産が建設中で2019年10月竣工予定の『渋谷フクラス』
(道玄坂一丁目駅前地区(旧・東急プラザ))に、それぞれ新社屋を構え、渋谷駅周辺で4社が
顔を合わせることになります。
今回の再開発と時流が重なり弾みがついた「渋谷ビットバレーの再興」はもう間もなく実現しそうです。

そして、いよいよ今年2019年11月には渋谷エリアでは最も高い地上47階建て・地下7階建て、延床面積約181,000 ㎡の
『渋谷スクランブルスクエア』が渋谷駅街区において第1期の開業となります。
渋谷駅の直上に位置し、東棟・中央棟・西棟の3棟で構成されています。
撮影日はあいにくの曇り空で。。

東棟は渋谷を一望できる地上は約230 m・360°パノラマビューを誇る展望施設SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)は
14階・45階・46階・屋上に誕生する、日本最大級の屋上展望空間を有する展望施設になります。
都市型商業施設は地下2階~14階と、オフィスは17階~45階により構成されています。

街区全体の延床面積は約270,000 ㎡で、2027年の竣工を予定しています。
この頃には渋谷駅周辺の雑多な雰囲気も落ち着きを取り戻し、活気溢れる街に!と期待しています。

世界中に知られる日本を代表する名所、渋谷の「スクランブル交差点」を眼下におさめることができる新たな
「SQUARE(街区・広場)」として、渋谷の中心からムーブメントを発信し、新たな文化を生み出すステージと
なることを目指しているようです。

最後に「渋谷駅桜丘地区」には3つの街区、A街区、B街区、C街区から構成され、A街区は高さ180m、
地上38階。低層階には商業施設、中、高層階にはオフィスなどが入居。B街区には住宅施設等を整備し
2022年頃の開業を予定しています。

二つ目として歩行者のために街が3D対応。
開業に伴い、渋谷駅や歩行者デッキなどの各階をエレベーターやエスカレーターによって結び、
地下やデッキから地上に人々を誘導する、街に開かれた縦軸空間「アーバン・コア」を整備。
すり鉢地形である渋谷の縦移動の拠点とし、街の回遊性を高めます。

三つ目として都会にオアシスを。
渋谷川が綺麗に整備されます。渋谷川の水の流れを、官民連携のもと、
清流復活水を活用した「壁泉(水景施設)」により再生し、緑豊かな600mにおよぶ遊歩道と2つの広場も
配置し潤いある水辺空間を創出します。

ライトアップされている渋谷川はとっても新鮮!

 

 

 

 

四つ目として全方位つながるまちへ。
JR線や国道246号で分断されたまちがつながります。国道246号上に横断デッキを整備することで南北の分断を
解消。駅の南側が今よりももっと身近で歩きやすくなります。国道246号の南側に新たにJRを横断できる
自由通路を整備。東西の移動もしやすくなります。

五つ目として山手線と埼京線がお隣さんに。
埼京線ホームを約350m北へ移動し、山手線ホームと並列化。またJR~東横線・副都心線の移動は徒歩約3分半から
約2分に短縮。地下通路や広場も整備され、さらに便利になります。
銀座線ホームは東へ約130m移動し、明治通り上に位置するように、JR線と乗り換えがしやすくなり、利便性が
向上します。さらに銀座線~東横線・副都心線の移動は徒歩約4分から約2分半と短くなります。

六つ目としてハチ公広場1.5倍に。
渋谷の代名詞の一つであるハチ公前広場が、現在の1.5倍くらいの広さになります。
より魅力的な広場になります。
今は素朴なハチ公像と広場ですが。。


他にもまだまだ…地面や屋上は当たり前、ビル壁面の緑化計画やヒカリエ、渋谷駅、渋谷マークシティをつなぐ
歩行者デッキができ宮益坂上と道玄坂上が4階の高さでつながります。東口の地下広場を歩くと、
なんと頭上には渋谷川が流れるという驚きの光景を近い将来、目にすることになります!!

再開発後における市況の動向は、再開発前に比べ地価の高騰が著しいのも特徴です。
今まさに販売中の2020年9月竣工予定、総戸数505戸、渋谷駅徒歩約8分の『パークコート渋谷 ザ タワー』が
話題となっています。渋谷区役所建替プロジェクト住宅棟計画である定期借地権マンションです。
渋谷区役所とは別棟になります。
(※建物存続期間は2093年9月30日までの約70年。期間満了時に更地にして返還することが条件です。)

タワーマンションは階数、眺望、住戸のグレードなど条件により価格差は大きいものの
販売供給済100戸をピックアップして平均坪単価を計算してみました。
借地権ですが、約7,494,600円です!!
ご参考までに面積70㎡のお部屋で換算すると価格が約15,870万円というイメージです。
(※2019年9月現在までの収集した情報の為、正確さは保証しておりません。実際とは乖離が生じます。)

渋谷の未来の価値を割高とみるのか、妥当と思うのか、お買い得と感じるのか、、、皆様はどう思われるのでしょう?!

再開発エリアにおいて開発前の数々の物件の販売に携わってきた経験から、その移り変わりや再開発後の地価高騰に関して
実際に目の当たりにしたことをBLOGであらためて触れたいと思っています!

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